大学図書館検索システムの改良

| Nov 24, 2024 min read

はじめに

  • 今回作ったシステムは,静岡大学図書館の蔵書検索システムであるOPACを改良したものです. OPACは,非常に便利ですが,過去に読んだ本を見返すときに不便であると感じていました. また,せっかく自分以外の利用者が多くいるなら,他の学生の評価によって,検索の表示順を変えれるといいなあと思いました.
  • そこで,既存のOPACで行える検索機能に加え,新たな機能を盛り込んだWEBシステムの構築を行いました.

技術スタック

  • python
  • Django
  • データ収集
    • Google book API
    • CiNii Book API

データ収集

  • データの収集に関しては,以下のように行います.
    • CiNii Book API:静岡大学図書館が保有する本の情報を取得する.
      • タイトルやISBNなど
      • なお,基本的に大学図書館ごとの識別番号を変更すれば,他の大学の図書館の情報も取得できます.
    • Google book API:本の画像情報を取得する.

システムの概要

  • 収集した本の情報は,後述する我々のシステムからアクセスすることができます.

システムの機能

  • 既存のOPACで行える検索機能に加え,追加した機能は以下の通りです.
    1. 読みたい本のステータスを管理する機能
      • 読む前・読んでいる・読み終わった
    2. 読んだ本のレーティング(星の数)をつける機能
      • 1~5の5段階
    3. 本の検索の上位に他のユーザーが評価した本を表示する機能

システムの動作イメージ

  • 出来上がったシステムは以下の通りです.

検索画面

  • トップページ

トップページ

  • 検索結果
    • このとき,他のユーザが高く評価した本から上位に表示されます.

検索結果

  • ブックマークへの追加
    • タグを指定してブックマークリストに追加することができます.

ブックマークへの追加

  • レーティング(星の数)をつける
    • 本システムで一番実現したかった機能です.
    • 1~5の5段階で評価することができます.
    • 本のステータスを変更することもできます.

検索結果

まとめ

  • 今回のシステムは,既存のOPACを使う中で感じた改善点を取り入れたWEBシステムです. 日頃,無意識に使っている大学のシステムですが,見つめてみると改善点が見つかるものです. このような視点は大事にしていきたいと思います.
  • 今後としては,レコメンド周りの勉強のために,機械学習を取り入れたレコメンド機能を追加していきたいと考えています.